日本学士院

会員情報

 

氏名

玉泉八州男 (たまいずみ やすお)

玉泉八州男 (たまいずみ やすお)

 

所属部・分科

第1部第1分科

選定年月日

平成19年12月12日

専攻学科目

英文学

現職等

東京工業大学名誉教授

受賞等

〔国内〕
サントリー学芸賞(芸術文学部門)(昭和62年)
瑞宝重光章(平成23年)

〔海外〕

外国アカデミー会員等

 

主要な学術上の業績

玉泉八州男氏は、特にシェイクスピアの生きていた16世紀から17世紀にかけてのエリザベス朝演劇史についての、当時の膨大な資料に基づく緻密な研究によって、優れた業績を挙げました。

玉泉氏は、シェイクスピア時代の演劇資料をはじめ、イギリス・ルネサンスに関する様々な一次資料、二次資料を長年にわたって丹念に渉猟し、時間をかけてこれを咀嚼し消化して、イギリス文学史でもっとも活気にあふれていたこの時代の全体像を明らかにしました。

玉泉氏の研究の対象は、論文、著書、編著、学術研究書の翻訳など、終始一貫してシェイクスピアとその時代に関するものですが、特に主著『女王陛下の興行師たち―エリザベス朝演劇の光と影』(藝立出版、1984)及び『シェイクスピアとイギリス民衆演劇の成立』(研究社、2004)は、その研究成果の集大成ともいうべきもので、そこに展開される独創的、かつきわめて説得力のある見解は、学界からも高く評価されています。

主要な著書・論文

『北のヴィーナス イギリス中世・ルネサンス文学管見』(研究社、2013)
『シェイクスピアの世紀末』(小鳥遊書房、2022)

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